3 昇任論文のテーマは2種類

論文対策

<ポイント>
昇任論文で出題されるテーマは、行政課題と職場課題に2つに分類できる

1 行政課題とは
行政課題とは、文字通り行政運営における課題を指し、具体的には次のようなものです。
①個別の行政課題(防災対策のあり方、今後の少子高齢化への対応、人口減少対策など)
②政策、財政など行政運営全般にかかる課題(効率的・効果的な行財政運営、健全な財政運営など)
③住民との関係を問う課題(住民との協働、住民ニーズの把握と施策への反映についてなど)

現在、昇任選考の受験者数が減少してきたこと、受験生の負担を減らすこと、といった理由から、比較的難易度の高い、①の「個別の行政課題」の出題は減っているようです。

やはり、こうした出題への勉強は大変ですので、実施機関も躊躇しているのだと思います。そのため、行政課題においては、②・③の出題が多くなってきました。これらの論文については、論文で書くことは概ね決まっているので、対策もしやすくなっています。

2 職場課題とは
職場課題は、役職の役割や実際の職場で起こる様々な課題について問うものです。
①役職の役割(職場活性化に向けた主任の役割、災害時における係長の役割など)
②組織運営(係内の円滑なコミュニケーションの構築、成果を挙げる係運営など)
③部下育成(職員の能力開発、職員一人ひとりの個性を活かす指導など)

③については、係長や管理職選考で出題される論文テーマです。

また、傾向としては、②「組織運営」・③「部下育成」の出題が多いようです。①「役職の役割」は、あまりにストレートな問題のため、出題しにくいのかもしれません。

ちなみに、②「組織運営」・③「部下育成」についても、論文で書くことは概ね決まっているので、対策もしやすくなっています。ただし、②・ ③のいずれにしても、主任・係長の役割をしっかり把握した上で、書かなくてはなりません。

どのような問題が出されるかは、過去の問題を見ば何となく推測できます。例えば、「受験者数が多かった頃は、個別の行政課題の出題が多かったが、今は出題されない」、「例年、行政課題と職場課題から1問ずつ出題される」、「最近は、職場課題の組織運営に関する出題が多い」などです。

できるだけ効率良く勉強するためには、こうした過去の出題の分析は欠かせません。できるだけ早く情報を収集し、対策をすることが必要となります。

なお、こうした昇任論文のテーマについては、次の書籍で詳しく説明されています。一読されることをおススメします!

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