7 昇任試験における準備論文のテーマの決め方

論文対策

昇任論文の勉強では、論文のテーマを自分で決めて、書くこととなります。このテーマをどうするかは、とても重要です。

<ポイント>
1 準備論文のテーマ選びは重要
2 過去の出題傾向を把握する
3 準備論文を使い回せることを意識する

1 準備論文のテーマ選びは重要
論文の勉強で 自分で論文を書き、それを上司などに添削してもらい、「これは合格論文になっている」と判断してもらうことが必要です。試験までに論文を1本も書かずに、合格論文を書き上げることができる人は、まずいないでしょう。

その際に大事なことは、どのようなテーマで論文を書くかという点です。当然のことながら、試験に出題されないようなテーマを選択しては時間のムダになってしまいます。理想としては、準備論文のテーマが試験当日の出題内容と同じ、もしくは類似していることです。

2 過去の出題傾向を把握する
このため、準備論文のテーマは重要です。そのため、まず過去問の分析は重要です。「3 昇任論文のテーマは2種類」でも述べたように、過去問を踏まえて、どのようなテーマが出題されやすいか判断することが求められます。

例えば、毎年、行政課題と職場課題から1題ずつ出題されるとします。この場合、職場課題に絞り、合格論文を1本書きます。次に、余裕があったために別な職場課題で、もう1本の合格論文を書くとすると、解決策は3つ×2本で6つが出来上がります。

こうなると、当日の職場課題の問題が、準備論文の2本とは異なっていても、何とか対応が可能となります。反対に、せっかく職場課題で1本の合格論文を書き上げたのに、もう1本を行政課題で準備してしまうと、対応力が弱くなってしまいます。

3 準備論文を使い回せることを意識する
職場課題で2本の合格論文を書き上げたとします。そして、過去の職場課題 を眺めながら、これらの出題がされた場合、先の6つの解決策をいかに活用できるかを考えておくのです。これは、わざわざ論文を書かなくても、頭の中でイメージするだけでも構いません。

例えば、準備論文のテーマを「部下の能力開発」として、その解決策の1つを「係会の活用」にしたとします。しかし、過去のテーマは、「職場のコミュニケーションの活性化」でした。

こうした場合でも、「係会の活用」を解決策の1つとして使うことができます。「部下の能力開発」という視点ではなく、「職場のコミュニケーションの活性化」を視点にした表現に改める必要がありますが、解決策の使い回しが可能となるわけです。

こうした視点で考えると、「論文の対応力を高める」という点で非常に有効です。先に述べたとおり、「準備論文が試験当日のテーマが、同じだった!」などということはありませんので、いかにカバーできるかが重要なのです。

皆さんも想像してもらえばわかると思うのですが、例えば、行政課題「DXの推進」など、非常に個別具体的なテーマを準備論文にしてしまうと、はずした場合のリカバリーが非常に難しくなってしまいます。以上のように、準備論文のテーマ選びは非常に重要なのです。

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