30 昇任面接の悪い例⑩ これまでの実績や経験を上手く説明できない

面接対策

昇任面接では、「昇任して何をしたいか」、「どのような課長になりたいのか」といった将来に関する質問だけでなく、「これまでどのような業務を行ってきたのか」、「その経験から何を学ぶことができたのか」など、過去に関する内容を質問されることがあります。

<ポイント>
1 自分の実績や成果を説明できない
2 過去の経験からの学びを説明できない

1 自分の実績や成果を説明できない
例えば、「あなたが児童課にいたときには、どのような業務を担当して、どのような成果をあげましたか」のような質問があったとします。この場合、「児童扶養手当を担当していました。しかし、定例的な業務だったので、特に自分の成果と呼べるようなものはありません」と、答えてしまう受験生がいます。

確かに、自治体の業務は民間企業とは異なり、自分らしい工夫ができる部分は少ないかもしれません。しかし、「何もありません」では、面接官も高い評価をつけることはできません。

「住民にとってわかりやすいパンフレツトとなるように、デザインや表現を工夫しました」や「係全体で進捗管理ができるように、ファイルの共有化を行いました」など、何かしらの答えが必要です。

一般の主任や係長では、業務の成果を問われても、「新事業を企画しました」、「業務改善を行い、コストを3割カットしました」などのような、目に見える成果はなかなかないと思います。

しかし、面接官もそれはわかっています。先のような事務改善のレベルでも構わないので、何かしらの実績を示さないと、受験生を評価できないのです。

2 過去の経験からの学びを説明できない
例えば、「その児童課での勤務経験から、あなたは何を学びましたか」のような質問があります。これに対して、「いえ、定例業務でしたので、特に何かを学んだということはありませんでした」などと答えてしまうのです。

しかし、やはりこれも回答としては、適切ではありません。「経験から何も学ぼうとしない受験生」と面接官が判断してしまうからです。

やはり、過去の経験が現在の自分を作っているのですから、「ひとり親家庭の困難さがわかりました」でも、「定例業務でも事務改善の余地は結構あることを学びました」でも結構ですので、何かしらの学びを述べる必要があります。

公務員採用試験でも同様です。「あなたはサークルやアルバイトの経験から、何を学びましたか」と同じ要領で、過去の経験からの教訓などを説明する必要があります。

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