2 昇任面接の実際の様子

面接対策

では、実際にどのように昇任面接が実施されているかをご紹介したいと思います。

<ポイント>
1 個別面接が基本
2 事例問題とは
3 面接票に基づく質問
4 面接では回答を深堀りされる

1 個別面接が基本
昇任面接では、受験生1人に対し複数の面接官が対応する、個別面接が一般的です。面接官3人で一度に受験生3人の面接を行う集団面接や、複数の受験生が議論を行うグループワークなどは行われません。

例えば、面接官は3人で、面接時間は30分だったとします。このため、基本的には面接官1人が10分の質問を行います。面接は、事例問題と面接票に基づき行われます。

2 事例問題とは
事例問題とは、試験当日に実際の職場で起こりそうなケースへの対応に関する質問です。例えば、次のようなものがあります。

「あなたは、窓口業務を担当する係長です。ある日、係員がミスをして、住民に誤った説明をしてしまい、激しく苦情を言っています。あなたは、係長としてどのように対応しますか」

この事例に対して、①住民にどう対応するのか、②部下をどのように指導するのか、③再発を防止するために何をするのか、などについて答えるわけです。

3 面接票に基づく質問
また、面接票では「係長の志望理由」、「これまでに苦労したこと」、「自己啓発の内容」など、事前に書いた面接票の内容にそって行われます。最初の10分は事例問題、その後の20分は面接票に基づく質問などと、だいたい面接官によって質問内容が決められていますが、絶対というわけではありません。

1人目の面接官で事例問題は終了だと思っていたら、3人目の面接官が「先に〇〇と答えたけれど、△△だったら、どうしますか?」と事例問題を蒸し返すこともないとは言えません。また、事例問題が必ず聞かれるとも限らず、面接票に基づく面接だけということもあります。

4 面接では回答を深堀りされる
面接の特徴は、「再質問、再々質問がなされて、質問が深く掘り下げられる」ことです。つまり、単に一問一答の「はい」、 「いいえ」では終わらず、「なぜ、そう考えるのですか」、「もし、その方法がダメだったら、どうしますか」など、追及されていきます。

先に述べたように、このように質問が深く堀り下げられますので、よく考えて答えないと、面接官の追及に対応できなくなってしまいます。

面接で大事なことは、面接官が納得できる内容であることです。質問に答えられずに、無言で固まってしまうのは困ります。また、「私は係長として、リーダーシップを発揮して、厳しく係員を指導します」のような、現在の指導方法には適しない回答では困るのです。

同様に、偉そうな理想だけを語る受験生、なんでもぶっちゃけてしまう本音トークの受験生は、いずれもダメです。この微妙な感覚が昇任面接で求められているのです。

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