14 どのように部下を指導しますか

面接対策

係長・課長が一般の職員と大きく異なる点は、部下を指導することです。 これは、組織の長として、重要な職責です。このため、昇任面接でも「どのように部下を指導しますか」、「部下を指導するにあたって、どのようなことを心掛けますか」などの質問は頻出です。

<ポイント>
1 「強権」「放任」だけではダメ
2 指導にあたって必要なこと

1 「強権」「放任」だけではダメ
受験生によっては、とにかく「部下を指導しなければならない」との強迫感を覚えてしまい人がいます。このような人は、本人に悪気はないのですが、面接での回答が強権的なものになりやすい傾向があります。

具体的には、「朝夕に必ず進捗状況を報告させます」、「部下にミスがあった場合は、その原因を本人に解明させて、係会で報告させます」のようなものになります。しかし、こうした回答は職場実態を踏まえると、やや無理があります。

こうした答えをするのは、本人が強権的、独裁者のような人だから、というわけではありません。どちらかというと真面目で、「指導しなくては」と頑張ってしまうのです。このために、先のような無理した回答をしてしまうのです。

かつては、このようなリーダーも実際にいましたが、これでは部下もついてきません。そのため、実際にリーダーがメンタルになってしまうという事例を目にしたこともあります。

また、反対に「本人の自主性を尊重します」として、放任型のリーダーもいます。部下にやる気があって、積極的に物事に取り組むタイプならば、これでも良いでしよう。

しかし、「言われなければ、何もしない」タイプの職員だと、これでは何もしないため、一向に本人が成長しなくなってしまいます。

2 指導にあたって必要なこと
こうした両極端を踏まえた上で、では実際にどのように指導するかです。まずは、本人との十分なコミュニケーションが必要です。

職員本人の意向、長所・短所、キャリアプランなどをリーダーとしては十分把握しておかなければ、強権的な指導になってしまいます。

その上で、職員一人一人に応じた指導が求められます。

例えば、係の中に、仕事ができるにも関わらず、引っ込み思案で何事にも消極的な係員がいたとします。こうした職員には、やや困難な業務を与えてみて、それができたら係員全員の前で褒めてみます。

すると、本人は承認欲求が満たされて、積極的に業務に取り組もうとするかもしれません。このように、職員一人一人に応じた指導が必要となります。

難しいのは、年上の部下への指導です。かつて自分に教えてくれた人が自分の部下になったり、再任用として係員になったりすることは、よくあるケースです。こうした年上の部下にどのように指導するかについても、的確に答えることが求められます。

具体的には、あくまで係長・課長という役割に徹することです。「これでは、まずいな」と思ったら、年上だからと躊躇せずに、毅然と指導することが必要となります。

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