1 お悩み
新型コロナウイルス感染症のため、市民が利用するシビックセンターの運営に影響が出ました。臨時休館、開館時間の変更、講座の中止や延期、コンサートホールへの入場者数の制限など、国や県から出される通知や市内の感染状況によって、日々運営状況が異なってくるのです。ホームページには、その都度情報を掲載しているのですが、講座の講師や施設予約者には、個別で伝える必要もあります。どうしたら効果的な情報発信ができるか、職員全体で悩んでいます。
2 解決法
グループでアイデアを出し合うブレインストーミングを活用しましょう。
ブレインストーミング(ブレスト)は、5~10名程度のメンバーで互いにアイデアを出し合い、発想を広げて、少しでも有益なアイデアを拾い上げようとするものです。実施にあたっては、次の4原則があります。
①アイデアの判断・批判はしない
発言しやすい雰囲気を作るため、アイデアに「良い・悪い」の判断や批判は行いません。判断・結論は、ブレインストーミング後に行います。
②自由奔放な意見を歓迎する
斬新なアイデアを求めるため、奇抜な考え方やユニークなアイデアを重視します。
③質よりも量を重視する
まとまっていなくても、多くのアイデアが出ることを重視します。
④アイデアの結合と発展
アイデアを結合・発展させて、さらなるアイデアを作ります。また、他人のアイデアに便乗することが推奨されます。
3 活用例
①係会での活用
定期的な報告や事務連絡が多い係会ですが、ブレインストーミングの時間を意識的に作ると、係運営の活性化につながります。しかし、あえて「ブレインストーミングをしよう」と言うと、係員も身構えてしまいます。「課長に○○と言われているんだけど、どうすれば良いかな」と何気に話題を提供すれば、自然な流れで実施できます。
②職員提案制度への応募
グループで職員提案制度に応募しようとする場合、そのテーマや提案内容の選定に活用できます。例えば、部署も異なる職員同士であれば、それぞれの部署が抱える課題や、日頃感じている疑問点などを出し合います。その上で、共通する課題を抽出し、提案内容をまとめていきます。
4 ワンポイントアドバイス
脳(ブレイン)を嵐(ストーミング)のように、かき回していくことからブレインストーミングと呼ばれています。
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