17 マンダラチャートでアイデアを量産する

問題解決のためのフレームワーク

1 お悩み
今後の自分のキャリアを考えると、実務能力はもちろんのこと、部下を持った時のリーダーシップ、管理職としての政策形成能力やマネジメント力など、いろいろな能力を身につけていく必要があると感じています。しかし「あれも、これもやらなくては」と焦るばかりで全体像が見通せません。何か良い方法はないでしょうか。

2 解決法
9×9のマスを用いて思考を深めるマンダラチャートを活用しましょう。

マンダラチャートは、仏教の曼荼羅のように見える、9×9のマスを言います。アイデアを出したり、思考を深めたりするのに有効で、野球の大谷翔平選手が高校時代に活用したことも有名です。

手順は、以下のとおりです。

①テーマを中心に書き、それに関連する事項8つを周囲に書く
マスの中心に、テーマや実現したいことを書きます。このマスは9×9の中心ですが、これを囲む8つのマスにテーマに関連することを書きだします。すると、中央の3×3のマスが埋まります。

②8マスに書いたことを、それぞれ3×3のマスの中央に書く
9×9のマスを3×3のマスで分解すると、左上、中央上、右上、左横、中央、右横、左下、中央下、右下の9つになります。先の中心の周囲8つの内容を、それぞれ左上、中央上…と中央以外の3×3のマスの中央に書きます。

③残りのマスを埋める
先と同様に、中央に書かれたことに関連した内容を、周囲8マスに書きます。これにより、最初のテーマがより具体化されます。

3 活用例
①自分の目標や理想を実現するための手段を知る
マンダラチャートは、自分の目標や理想を実現するために、具体的に何をしたら良いのかを教えてくれます。他人に見せるわけではないので、自分で楽しみながら書くことができ、思わぬ発見にもつながります。

②組織目標実現のための手段を知る
例えば、「施設内の事故をゼロにする」のような目標であれば、①施設の点検、②利用者への周知、③職員の意識、④地震時の対応…などを関連事項とし、さらにそれら1つ1つについて内容を深めていきます。

これにより、「事故ゼロのために何をすべきか」が明確になり、全体像を明らかにすることができます。職員への意識付けとして、このマンダラチャートを職場に張り出しておくことも有効です。

4 ワンポイントアドバイス
マンダラチャートは、「無理やりにでも8つのマスを埋める」ことの効果として、固定観念を取り払い、アイデアを絞り出すようになると言われています。

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