8 勉強会は有効か

昇任について

昇任試験の勉強のため、受験生同士で勉強会を組織することがあります。これは、正直なところ、メンバーと内容によって、有効か否かが決まります。

勉強会のメンバーに試験合格者や管理職がいないと、あまり意味はありません。まだ、合格レベルになっていないメンバーで話し合っても、それが正しいのかわからないためです。例えば、メンバーそれぞれが、自分で書いた論文を持ち寄ったとします。この論文を互いに評価しても、それが本当に正しいのかはわかりません。このため、受験生同士で勉強会を行っても、あまり意味はないでしょう。

最近の合格者が教師役となり、勉強会で受験生を指導してくれるならば、勉強会も有意義なものになります。例えば、論文であれば、どのような部分がダメなのかを具体的に教えてくれますので、自分の論文の改善に役立ちます。また、面接対策でも、実際の面接の状況を教えてくれますので、有益でしょう。特に、管理職であれば、実際に面接官を行っていることもありますので、そのアドバイスは非常にためになるはずです。

勉強会の内容としては、論文、面接の他、記述試験も想定されます。記述試験には、いくつかのパターンがあります。1つは、「〇〇について、100字以内で説明しなさい」のような用語説明のようなものです。これは、〇〇を説明するにあたって、必要なキーワードが含まれているのかがポイントになります。もう1つは、複数の資料を与えられて、報告書にまとめるような試験です。いずれのパターンであっても、合格者による指導は参考になるはずです。

 反対に、地方公務員法、地方自治法などの択一試験の勉強会で不要です。択一試験は、結局、自分で暗記するしかありません。このため、わざわざ時間を取って、勉強会を行うよりも、少しでもスキマ時間に勉強を行った方が実力がつきます。

なお、勉強会は受験生が自主的に組織することもありますが、研修担当が主導するもの、特定の職場で代々組織されているものなど、いくつかのパターンがあります。勉強会の講師や内容などを見て、参加するか否かを考えれば良いでしょう。自分にとってメリットがあると考えれば、参加すれば良いのです。メリットがなければ、参加する時間を無駄にしてしまうので注意が必要です。

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