3 家族と話し合っておく

昇任について

昇任試験を受験しようと決める際には、事前に家族と話し合っておくことをお勧めします。受験勉強のためには、時間を確保する必要があり、そのためには家族の協力は不可欠だからです。また、昇任後のライフプランを共有しておかないと、後になって「こんな、はずじゃなかった」という事態が起きてしまうからです。

まず、試験勉強を行うにあたっては、家事の分担を減らしてもらう、生活リズムを朝型にするなど、配偶者や子供に影響することも少なくありません。夫であれ、妻であれ、どちらかが試験勉強をするならば、もう一方の協力は不可欠です。お互いが納得して、気持ちよく過ごすためには、どちらか一方に大きな負担を強いるのは望ましい姿ではありません。また、場合によっては、子供と遊ぶ時間も減らす必要も出てくるかもしれません。いずれにせよ、時間の使い方について、家族の中で共通の認識を持っておくことが必要です。

次に、昇任後のライフプランの話し合いも必要です。主任や係長であれば、あまり心配はないかもしれませんが、管理職であれば、今後の生活にもいろいろと影響が出てきます。なぜなら、一般的に課長になれば、かなり忙しくなるからです。部署にもよりますが、平日は夜遅くまで残業し、土日も出勤しなくてはいけないということもあります。また、議員や関係団体とのつきあいなども出てきます。それを家族で理解しておくことも、やはり必要になります。

夫婦の一方が自治体職員の場合、職員でない配偶者への説明を十分に行っておく必要があります。課長に昇任した途端に、仕事漬けの生活になってしまい、これまでの生活から180度変わってしまうこともあるからです。特に、現在は職員の中に「あまり昇任したくない」という人が多いため、課長の負担は大きくなっています。課長は、これまで以上に忙しくなる可能性もあります。

また、夫婦共に同じ自治体職員の場合は、いろいろと気を遣うことが多くなります。例えば、夫が管理職、妻が主任のようなパターンでは、妻は夫の評判が嫌でも耳に入ってきます。そうした環境が、どちらかの退職まで続くことになります。最近では、夫が主任や係長で、妻が課長ということもあります。そうすると、おかしなことではあるのですが、夫が奇異な目で見られることがあります。夫婦共に公務員というのは、経済的には最強です。しかし、一方で様々な雑音があることも確かです。

以上のことから、昇任試験の受験を決意したら、できるだけ家族で話し合っておくことをお勧します。家族の理解・協力がないと、受験勉強はもちろんのこと、昇任後の様々なストレスを乗り越えることが難しくなってきます。

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