昇任試験に合格するには、情報収集はとても重要です。これらは、なるべく最近の合格者から情報を得ておくことが有効です。自治体によっては、人事当局が受験予定者を対象に、最近の合格者によるガイダンスを開催してくれることもあります。しかし、そうした場ではなかなか聞きにくいこともありますし、合格者の本音を知るためには、個人的に聞いた方が良いでしよう。
合格者であれば、①勉強のスケジュール、②使用した参考書や問題集、③試験当日の注意点など、いろいろと教えてくれるはずです。最近の合格者であればあるほど、情報の鮮度が良いので、できるだけ多くの合格者から情報収集することをお勧めします。反対に、試験合格から時間が経過している上司などから聞いても良いのですが、最新の情報でないことに注意する必要があります(試験制度そのものが、現在の方式と異なっている場合があります)。
なお、合格者の情報を盲信してはいけません。例えば、合格者は使用した参考書や問題集を推薦してくれるかもしれませんが、それらが自分に合うとは限りません。このため、「面接対策本なら〇〇が良い」などと勧められても、それが自分に本当に合うのか、大型書店などに行って、他の本と見比べた方が無難です。これは問題集でも同様ですが、自分に合わない本で勉強を始めてしまうと、時間をムダにしてしまうからです。
また、論文試験がある場合は、合格者に添削を依頼するのも有効です。最近の合格者であれば、合格論文を書き上げる力を確実に身につけている時期ですので、間違ったアドバイスをすることは、まずないでしょう(ただし、論文には相性があるので注意が必要です)。また、論文に必要な時事ネタの収集方法など、旬な話題も教えてもらえるかもしれません。
このように、情報収集は最近の合格者からのものが、最も有益なのですが、この他にもネットや専門紙などから得ることもできます。しかし、ネットの情報は玉石混交であることに注意が必要です。また、自治体によって試験内容が異なるので、他の自治体職員の体験記が、必ずしも有効と言えないことがあります。また、専門紙などには、合格体験記などが掲載されることがあります。
ちなみに こうした情報については、同じ試験勉強をしている職員で共有しておくことと良いでしょう。その方が、より多くの情報を得ることができるからです。ただし、ガセネタということもありますので、情報を見極めることが重要です。なお、当然のことながら、当局から発表される各種情報(試験実施要綱、合格予定人員、各試験の評価基準など)をおさえておくことは言うまでもありません。
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