6 できるだけ一発合格を目指す

昇任について

昇任したい本当の理由が明確になり、自分の中で昇任の意欲が明確になれば、とにかく一発合格を目指すことをお勧めします。それには、いくつか理由があります。

第一に、モチベーションが高いことです。「思い立ったが吉日」ではありませんが、試験合格の意欲が高ければ高いほど、積極的に勉強ができます。高いモチベーションが、効率的な学習につながるからです。反対に、何回か不合格となり、「また、今年も勉強か…」と考える人は、同じように学習していても、なかなか頭に入ってきません。この両者を比較すれば、どちらが効率的・効果的かは一目瞭然のはずです。

第二に、周囲も応援してくれるからです。「管理職試験を受験することに決めた。だから、これまでどおり家事をできないかもしれないけれど、理解して」と言えば、配偶者も納得してくれるでしょう。しかし、これが2年、3年と続くようであれば、配偶者の我慢も限度を迎えてしまい、温かい目で見守ってくれず、厳しい視線に変わってしまうかもしれません。ちなみに、周囲の目は家族だけなく、職場もあります。

第三に、お金が無駄にならないことです。試験勉強のためには、参考書や問題集の購入が必須です。特に、地方自治法や地方公務員法などの択一試験がある場合には、法改正があると買いなおさなくてはいけなくなります。このため、勉強期間が長くなってしまうと、自然とそれだけお金を費やすことになってしまいます。また、論文や面接でも時事問題を反映して、新たな本が出版されると、やはり新たに購入しなければなりません。

以上の3つ以外にも、勉強期間が短くなり時間を無駄にしないで済む、不合格になれば精神的にダメージを負うなども考えられます。こうしたことから、やはり一発合格を目指すのが一番良いということになります。

もちろん、一発合格するためには、情報収集、時間の捻出、効率的な勉強などが必要となってきます。これらについては、別項で言及しますが、まずは受験を決めた段階で、「一発合格するためには、何が必要か。そのためには、何をするべきか」を明確にしておく必要があります。

具体的には、択一試験でどの程度の正答率が必要なのか、合格論文を書き上げるにはどのようなステップを踏んだら良いのかなど、ゴールを明確にする必要があります。その上で、残された時間から逆算して、スケジュールを決定することが求められます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました