5 昇任論文の勉強方法

論文対策

昇任論文を書き上げるためには、効率的に勉強することが重要です。漫然と参考書を読んだり、資料を探したりしても、時間をムダにしてしまいます。これまで講師として、多くの職員に指導してきましたが、勉強方法は次の順番で行うと効果的です。

<ポイント>
1 要綱と過去問の確認
2 合格論文の収集
3 合格論文の分析
4 準備論文のテーマの決定
5 実際に論文を書いて、添削してもらう

1 要綱と過去問の確認
「主任選考実施要綱」などの文書には、受験日、受験資格、合格予定人数、選考方法などが記載されています。合格予定人数などは、今後の退職者の見込みや組織改編などを踏まえて決定されますので、必ずしも毎年同人数とはなりません。

要綱は、必ず確認しておきましよう。また、過去問では、「3 昇任論文のテーマは2種類」でも述べたように その自治体の出題傾向を把握することができます。これから、どのようなテーマで論文を練習すべきかの、大事な資料となります。

2 合格論文の収集
です。合格論文を書くためには、合格論文がどのようなものなのかを知らなければなりません。このために、できるだけ多くの合格論文を集めます。最も良いのは、同じ自治体の過去の合格者の論文を集めることです。

先輩、同期、知人、上司など、あらゆるツテを使って集めるようにしましょう。どうしても、入手が困難な場合は、市販の本で対応します。なお、昇任論文の参考図書はいくつかありますが、大きく合格論文を集めた書籍と、論文の書き方を解説した書籍の2種類に区分できます。

3 合格論文の分析
合格論文では、大きく「解決策の内容」と「論理構成」に着目します。「解決策の内容」とは、テーマに対して解決策として何を提示しているか、という点です。今後、自分が論文を書く際に活用できる解決策があるかを探していくのです。

また、「論理構成」とは、論文全体がどのような構成になっているか、という点です。「各章の関係」、「各章内の各段落の関係」、「各段落の各文の関係」ように、「はじめは大きく、だんだん小さく」と分析していきます。

4 準備論文のテーマの決定
試験までには、最低でも1本の合格論文を自分で書き上げる必要があります。このためには、準備論文のテーマを決める必要があるのですが、このテーマ選定を間違えると、時間のムダになってしまいます

出題されないテーマで勉強しても、当日の試験に対応できません。「効率的な行財政運営」、「職場の活性化」など、他のテーマの出題であっても、解決策の使いまわしが可能なものがベターです。

5 実際に論文を書いて、添削してもらうこと
論文を書くには、まずレジュメを書き、論文全体の構成を決めます。設計図がなければ、書いている 途中でプレてしまうからです。また、添削は直属の上司に依頼します。これは、「勉強しています」とのアピールにつながるからです。

しかし、論文は唯一絶対の正解はないので、添削がしっくりこないことがあります。そんな時は、他の管理職への依頼や、出版社が実施している添削講座の利用が考えられます。ここで、合格論文が完成すれば、「合格論文を書く力」が身に付きます。

昇任論文の勉強方法については、次の書籍で詳しく説明されています。一読されることをおススメします!

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