41 ヒト・モノ・カネ・情報から組織の強みを引き出す

問題解決のためのフレームワーク

1 お悩み
4月に係長に昇任して、初めて部下を持つようになりました。課長からは、「上手に係を運営してくれ」と言われたのですが、実際に係の成果を高めるために、どこに着目したら良いのか、よくわかりません。

2 解決法
4つの経営資源で、組織の強み・弱みを明確にしましょう。

経営資源とは、組織運営にとって役立つ様々な要素や能力のことで、一般にヒト・モノ・カネ・情報の4つが、四大経営資源と呼ばれています。時間と知的財産を加えて、6つの経営資源とすることもあります。

こうした経営資源を有効に活用することで、組織としての成果を高めていくことが求められています。これを自治体に当てはめると、次のようなポイントがあります。

①ヒト(職員)
組織の成果を高めるため、その組織にいる職員一人ひとりが最大限の能力を発揮できているか、また、そのための環境整備ができているか。

②モノ(住民サービス)
住民に役立つサービスを提供できているか、また自治体が所有するインフラ(施設、土地など)が有効に活用されているか。

③カネ(予算・財政)
住民に十分なサービスを提供できる予算があるか、また、自治体の財政が健全か。

④情報
地域の様々な統計やデータ、関係機関との連携、社会経済情勢などの情報を十分に活用しているか。

3 活用例
①組織目標の設定
年度当初、経営資源の視点を踏まえて組織目標を設定します。例えば、職員の能力や個性を生かすため、係会の開催を決定し、コミュニケーションの場とします。また、必要な情報については、係内で共有できるように、共有フォルダに格納しておくなど、組織の成果を高めるために、経営資源を組織目標と関連付けることが有効です。

②組織の強みを分析する
係長や課長には、経営資源を十分に活用して、組織の成果を出すことが求められています。そのためには、経営資源の1つ1つがどのような状況かを把握しておくことが重要です。その上で、組織の強みを見つけて、組織運営に反映することが必要です。

4 ワンポイントアドバイス
組織が経営資源を活かせれば、住民の満足度を高められます。また、経営資源はRPGで言えば、主人公の持つ様々な武器と言えるかもしれません。有効に活用できなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました