一般的に、昇任面接が実施されるのは、係長試験もしくは管理職試験でしよう。主任試験で実施されることは、まずないと思います。係長や課長を目指す職員であれば、面接において議会の動きに注意しなければいけません。
<ポイント>
1 管理職試験の場合
2 係長試験の場合
1 管理職試験の場合
管理職試験の面接において、「あなたが所管する施設で事故があり、住民に負傷者が出た。あなたは、どのように対応しますか」のような問題が出題されます。
この時、①施設への指示(負傷者への対応、施設使用禁止の指示、住民への周知など)、②上司(部長、副市長、首長)への報告とともに、③議会への対応(議員への報告など)も必要となります。しかし、この議会対応の回答を忘れてしまう受験生が結構多いのです。
確かに、受験生はまだ課長ではないため、実感として持ちにくいということがあります。しかし、面接官からすれば、「議会のことを理解していない」と判断してしまうのです。
管理職試験では、「この受験性は、議会対応がきちんとできるのか?」は、合否を判断する際の重要な要素ですから、想定問答集や模擬面接を通して、しつかりと議会対応について確認しておくことが必要です。
管理職であれば、どのように議員に対応するかは大事なポイントです。正式な本会議や委員会だけでなく、特定の地盤の議員にだけに説明することもあります。また、会派の幹事長など、ポストに着目して報告することもあります。
こうしたことは、管理職になってから先輩管理職から教わるものなので、なかなかわかりにくい部分があります。しかし、市販の議会答弁術に関する本などには、こうした点も説明されていますので、一読しておくと良いでしよう。
2 係長試験の場合
係長試験であっても、議会のことを認識した上で、回答したいものです。
例えば、「あなたは、係長としてどのように事業の見直しを行いますか」と質問に対して、行政評価結果の反映、係内での費用対効果の検証、他部署の事業との整理などとともに、「予算委員会などを通して議会から出された意見なども参考にして、事業の見直しを行っていきます」とした方が、「議会のことを認識しているな」と面接官は考えて高評価になります。
なお、係長試験でも管理職試験であっても、議会の仕組みやスケジュールをある程度把握しておくべきです。議決案件、定例会・臨時会の開始時期などです。その多くは、議会事務局のホームページなどでも十分把握できます。また、日頃の業務の中でも、議会との関わりを意識するだけで、およその理解はできるものです。
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