昇任面接では、「どのような自己啓発を行っていますか」の質問もよくされます。職員を昇任させるべきか否かを判断する際に、その職員が研鑽に努めているかどうかは大きなポイントです。
<ポイント>
1 無難な答えがある
2 自治体の業務に関係なくても良い
1 無難な答えがある
受験生には、「周囲の目もあるし、年齢的にも妥当だから、そろそろ昇任試験を受けよう」と考える消極的タイプと、「もっとダイナミックな仕事がしたいので、昇任したい」と考える積極的タイプの2つに大きく分けられます。
この自己啓発に関する質問をされると、消極的タイプは答えに詰まってしまうことが多いのです。すると、面接官から「何もしていないのですか」と突っ込まれ、結果的に評価が低くなり、不合格となってしまいます。それでは、この質問をどのように考えたら良いのでしようか。
「専門学校に通っている」、「通信教育を受講している」、「資格取得を目指している」など、明確な答えがあれば明確なのですが、こうした人は実際には少数でしよう。
無難な答えとしては、読書、専門誌、新聞の購読などが一般的です。ただし、その後には「では、どのような本を読んでいますか」、「その本のどのような点が役に立っているのですか」など、再質問、再々質問が来ますので、その対応も準備しておく必要があります。
こうした書籍や専門誌などは、自分で購入したものだけでなく、職場で回覧されているものでも構いません。
現在であれば、「ユーチューブを見て勉強しています」、「ツィッターで情報収集しています」なども答えとしては考えられます。
ただ、「単にネットを見ているだけでは」と信じてもらえない可能性もあります。このため、具体的に何を勉強しているのか、それがどのように自己啓発になっているのかを、説明しなければなりません。
2 自治体の業務に関係なくても良い
自己啓発の内容は、必ずしも自治体に関係しなくても構いません。ただ、できるだけ業務に役立てられる内容の方がべタです。
例えば、「英語を勉強しています」と答えても、「好きだから勉強しています」では、単に趣味と見られてしまう可能性があります。
「窓口にアジア系外国人が増えてきて、英語であれば何とか通じるので、毎日英語に触れています」と答えた方が、採点官の納得感が異なります。
面接日近くになって、急に専門学校に通い始めたり、通信教育を受講したりするのは、無駄です。そもそも付け焼刃なので、その内容を深く追及されると答えられないのです。
それよりも、「実際に今やっていること」と自己啓発を、いかに結び付けられるのかを考えた方が得策です。「最近のトレンドを知るため、定期的に本屋巡りをしています」、「休日には他市にドライブに行き、本市との違いをチェックしています」など、具体例を挙げ、実際にどのように役立っているのかを説明することが必要です。
昇任面接には、次の書籍がおススメです!
コメント