16 昇任論文の結論の書き方

論文対策

論文の最後には、結論を書きます。一般的に結論と言いますが、「論文のまとめ」と「決意表明」と考えた方がわかりやすいかもしれません。

<ポイント>
昇任論文の結論の書き方
①結論では、テーマの重要性について再度触れる
②1章(序章)と同じことは書かない
③結論に書ける時事ネタを用意しておく
④決意表明を書く

1 テーマの重要性について再度触れる
「論文のまとめ」とは、もう一度テーマの重要性について説明することです。 3章構成であれば序論・本論で、4章構成であれば3章までで、テーマについて論じているのですが、最後にもう一度テーマに言及して論文を締め括るわけです。

ここでテーマに触れないと、「結局は、最後にテーマと関係のないことを書いている」と判断されてしまうので、注意が必要です。

2 1章(序章)と同じことは書かない
しかし、この際に多くの受験生がやってしまう過ちが「序章(1章)と同じことを書いてしまう」ことです。つまり、「現在、本市には課題が山積している」のように、同じ内容を書いてしまうのです。これでは、採点官は「また、同じことを書いているだけ」と判断してしまいます。

3 結論に書ける時事ネタを用意しておく
これを防ぐためには、結論の部分に書くべき内容を予め決めておくことです。例えば、時事ネタなどをおさえておくのです。例えば、次のようなものです。

「新型コロナウイルス感染症の影響により、今年度の税収は昨年を下回り、〇億円と見込まれている。しかし、こうした状況においても、多様化・高度化する住民ニーズに的確に対応し、行政運営を行っていかなければならない。そのためにも、職場の活性化は極めて重要である」

「時事ネタ」は、その年でなければ書けない内容にします。そうすることで、「この論文は、過去の合格者の丸写しではないな」と採点官は判断してくれます。論文全体を通して、時事ネタがないと、どうしても採点官は「誰かの論文のコピーなのでは?」と疑ってしまいます。

このため、結論部分以外でも良いのですが、必ず時事ネタはどこかに入れておいた方が無難です。なお、時事ネタは自治体以外のこと(国政、社会経済、事件事故、世論調査結果など)でも構いません。

先に述べたように、この結論部分は序論(1章)と重ならないことが重要ですので、予め序論と結論の内容を決めておくと楽です。

4 決意表明を書く
なお、最後の決意表明については、最後に「私は主任として、職務に全力を尽くす覚悟である」のような、簡単な一文で十分です。

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