2 昇任論文を書く前に、確認すべき2つのこと

論文対策

昇任論文を書く前に、必ず確認しておくことが2つあります。これを知らないと、昇任論文を書くことはできません。

<ポイント>
昇任論文を書く前に、確認すべき2つのこと
1 受験する役職の役割
2 自治体の実態

1 受験する役職の役割
例えば、主任論文のテーマが「職場におけるコミュニケーションの活性化」とします。この場合、解決策として、「業務の進捗状況を確認するため、私は主任として週一回、係会を開催する」と書いたとします。

しかし、「係会の開催」を決定するのは係長であって、主任ではありません。つまり、主任の役割を逸脱した表現になっているのです。表現としては、「係会の開催を係長に提案する」などとなります。

また、主任論文のテーマ「今後の子育て支援のあり方」に対して、「子育て家庭の世帯に、一律10万円の現金給付を行う」、「市の保育士を倍増させる」など、政策や事業の決定、また自治体運営に関する事項に言及してしまう論文もあります。

主任試験を受験する職員が、昇任論文でこのような内容を書くと、採点官は疑問に思ってしまいます。「主任にそんなことを決める権限はない」と、採点官は論文に向かって思わずつっこんでしまいます

2 自治体の実態
先の「子育て家庭の世帯に 一律10万円の現金給付を行う」、「市の保育士を倍増させる」もその1つとも言えます。

「市の財政状況を考えれば、そんなことはできない」、「職員定数を増やしたら、住民からクレームが来る」と、採点官はやはり考えてしまうことでしょう。その意味では、こうした内容は夢物語、もしくは荒唐無稽と判断されてしまいます。

また、係長論文のテーマが「職員の住民に対する接遇向上」だったとします。この解決策が、「毎日係会を開催し、その日の接遇について検証する」とします。その意義は理解できますが、実態として、毎日係会を開催して、接遇について検証するというのは、職場の実態を考えると無理があります。

受験生としては、意気込んで書いているのかもしれませんが、採点官からすれば「本当に、そんなことできるの?」と考えてしまいます。

ただ、難しいのは何が「自治体の実態」から乖離しているかと、明確な基準を示すことができないことです。このため、受験生としては論文の勉強をする際には、管理職などに添削してもらうことが大事になります。

主任・係長の役割については、次の書籍でわかりやすく説明されています。どのように論文に書いたら良いかもわかるので、おススメです!

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