9 スキマ時間をうまく活用する

昇任について

昇任試験の勉強のためには、どうしてもある程度の時間が必要です。この時間の捻出は、受験生にとっては大きな課題です。一般的に、受験生は職場でも中心的な存在となっていることから、日中も忙しいはずです。このため、帰宅してから勉強と思っても、疲れてしまい、なかなか頭に入らないことが多いのです。

そこで、大事なことはスキマ時間を有効に活用することです。通勤時間、昼休み、出張などの移動時間、食事時間など、細切れの時間を活用することが大事になります。受験を決意したら、まずは自分の生活を見直して、いかに勉強時間を確保できるかを検討することが必要です。択一試験の暗記物などは、こうした時間を有効に活用することで対策ができます。高校受験や大学受験と同じように 単語帳の活用なども効果的です。

また、音声や動画を活用することも考えられます。私が試験勉強をした時には、通信教育で地方自治法などを解説した音声教材がありました。これをスキマ時間に聞いていました。現在では、電子書籍に本の読み上げ機能などもありますので、こうしたものを活用するのも1つの方法かもしれません。また、行政法などであれば、公務員採用試験や行政書士試験用の動画などがあります。

もちろん、勤務時間中に勉強するのはご法度です。しかし、業務に関連して調べ物をすると、業務と勉強の一石二鳥になります。例えば、所属自治体の議会事務局のホームページを見て、議会制度の理解を高めるなどです。上手に業務と関連させることで、参考書や問題集で勉強するよりも、かえって理解できるということも少なくありません。

ちなみに、択一対策としては、問題集を解くことが基本です。大学生が使うような分厚い参考書や基本書は不要です。合格のためには、「いかに、早く覚えるか」が大事です。参考書を読んでもなかなか頭に入りませんし、問題を解けるようになりとは限りません。まずは、簡単な問題集を解き、不明な点は解説を読みます。それを繰り返した後に、少し難しい問題集に挑戦し、最後は試験レベルの問題集を何回も解くのです。これにより、択一は合格レベルに到達します。

なお、どうしてもまとまった時間が必要という場合は、やはり朝の時間を活用することがオススメです。先に述べたように、帰宅後に勉強しようと思っても、なかなか頭に入らずに、かえって非効率になってしまうからです。また、子供がいて、なかなか休日に勉強できないという場合は、ファミレスで勉強するなどが考えられます。いずれにしても、時間の確保は受験生にとって重要な課題です。

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