23 ミスや失敗をすぐに伝えているか

残業ゼロの仕事術

なかなか相手に話しにくいもの、それが自分のミスや失敗でしよう。私自身もこれまでも何度も経験したのですが、だいたい次のような経緯をたどりました。

①作業中に発見、または電話やメールで伝えられるなどで、自分のミスや失敗が発覚する
②「本当に、間違っているのか?」と、既存資料などでもう一度確認する
 (「嘘であってくれ!」と願いながら……)
③やはり、ミスや失敗だったことを再認識する
④しばらく呆然とする(自席で遠くを見つめる)
⑤あきらめて周囲や上司に報告する(そして、怒られる……)
⑥対応策を検討・実施する 

おそらく、多くの人も同様の流れだと思うのですが、職員によっては、なかなか⑤の行動に移せない場合があります。当然のことですが、なかなか自分のミスや失敗は人に伝えにくいものです。しかし、このことが状況を悪化させてしまうことになりかねないのです。

最悪なケースは、これをずっと黙って隠し通そうとすることです。「バレなきゃ、何とかなるかも」と考えて、自分で抱え込んでしまうのです。しかし、仕事は組織で行っていますので、関係部署からの問い合わせや、人事異動に伴う引継ぎで、だいたいは白日の下に晒されてしまいます。

そして、その後は長い時間をかけて、事後処理をしていかなければならないとう、大きなムダを発生させてしまいます。隠し通すことは、まずできないと諦めた方が良いでしよう。

ある職員が事務処理を放置していたことがありました。その職員の異動に伴う引継ぎで、そのことが発覚し、大きな問題になりました。住民や関係団体への通知や支給が、行われていなかったからです。これにより、当時の課長、そして部長も監督不行き届きで処分されました。当該職員も停職処分となり、さらに降任させられました。やはり、ミスや失敗は隠し通すことはできないのです。

もし、ミスや失敗が発覚しても、すぐに周囲や上司に伝えていれば、「それだったら、〇〇しておけば大丈夫だよ」と対応方法を教えてくれて、意外に簡単にリカバリーできるかもしれません。多くのべテラン職員もミスや失敗をしており、経験豊富なので、その対応方法を十分知っているからです。

また、そもそもミスだと思っている本人の勘違いで、先輩から「そんなこと、ミスでも失敗でもないよ」となることだってあるかもしれません。

なお、ミスや失敗を報告することで、個人の問題から組織の問題に変わります。先の監督不行き届きではありませんが、上司もその責任の一端を担ってくれるからです。言い方は悪いかもしれませんが、やはり早く報告した方が、ミスや失敗をした本人にとっても気が楽になると思うのですが…

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