16 マインドマップで放射状に発想を広げる

問題解決のためのフレームワーク

1 お悩み
働き方改革が叫ばれているにも関わらず、私個人としては、残業は減っていないと感じています。職場全体を見渡すと、確かに以前よりも残業している職員は減ったのですが、それでも相変わらず残っている人はいます。これは、残業を減らすにはどうしたら良いのか考えるのですが、いつも途中で堂々巡りになって整理できません。何か良い方法はないでしょうか。

2 解決法
アイデアを視覚的に整理するマインドマップを活用しましょう。

マインドマップとは、文字通り、頭の中で行う思考のプロセスを「見える化」して、考えを整理するツールです。手順は以下のとおりです。
①紙の中央にトピックを書く
 メインとなるトピックを紙の中央に書く。
②枝(ブランチ)の項目をつくる
 トピックに関係するキーワードを放射状に書き出し、線で結びます。この線のことを枝(ブランチ)と言います。
③枝の先を作る
 先のキーワードをさらに詳細に分解し、新たなキーワードを書きだします。キーワードは出し切るまで、書き続けます。
④イラストや写真を使用
 キーワードは言葉でなく、イラストや写真でも構いません。
⑤グループ化する
 情報を整理し、グループ化します。
 以上により、多くのアイデアが出るとともに、内容を整理できます。

3 活用例
①キャリアプランを考える
例えば、「40代に管理職になりたい」を目標にした場合、これをトピックとします。このためには、「管理職試験に合格する」、「上司に認められる仕事をする」、「配偶者の理解を得る」など、公私両面で行うべきことをキーワードとします。

さらに分解して、「36歳から試験勉強を開始する」、「通信教育を受講する」など、さらに課題を明確にすることができます。こうした使い方であれば目的→手段の関係となります。

②問題を整理する
1つの事象から発生する問題を整理する時、つまり思考を拡散する場合にも活用できます。例えば、「親が介護状態になったら、どうするか」がトピックであれば、「誰が面倒を見るのか?」、「費用はどうするか?」などいろいろな問題が浮かび上がってきます。このように「…すると、どうなるか?」を考えることにも有効です。

4 ワンポイントアドバイス
紙にペンで書くのが一般的ですが、マインドマップを作成できるパソコンのソフトもあります。

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