面接で合格基準をクリアするためには、20分か30分の限られた時間の中で、上手に自分をアピールすることが必要です。そのためには、単に面接官の質問を待つのでなく、自分の得意分野に持ち込むことが必要です。
<ポイント>
1 防戦一方では高得点は期待できない
2 最初からすべてを出さない
1 防戦一方では高得点は期待できない
そもそも職員の実績や能力に、大きな差はありません。しかし、面接時間の中で、ただ失敗して反省したことを述べるのか、それとも自分が成功したと考える実績を話すことができたのかでは、面接官の印象は大きく異なります。
言い方を変えれば、面接官からの厳しい質問に防戦一方で「何とか持ちこたえた」と面接を終えるのか、それとも、自分の実績や得意なことを面接官に伝えられて「自分のことを十分に話すことができた」と満足感を得た面接なのかでは、当然、採点も変わってくるはずです。
つまり、面接では上手に自分をアピールできるよう、自分の得意分野に持ち込むことが大事なのです。そう考えると、面接票はどのように書くべきかが、自然と見えてくるはずです。
「この面接票を読んだら、面接官はどのような質問をするだろうか」と考えるわけです。そのためには、「自分がアピールしたい」と思うことを、いかに面接官に質問させるかがポイントです。どうしたら面接官に質問を誘導できるか、を考えるわけです。
2 最初からすべてを出さない
また、面接票であれば、すべての回答を書き尽くすのでなく、少し舌足らずの部分を残しておいた方が、面接官の質問を引き出すことできます。面接官が、「これは、どういうことかな。聞いてみたいな」と思うからです。
面接官の質問に対しても、すべてを一度に答えずに、答えを小出しにしていき、面接官と会話のキャッチボール状態を意識的に作り出すことが有効です。一度にすべて話してしまうと、面接官は聞くことがなくなってしまいます。
これは事例問題でも、同様です。最初から完璧に答えるのではなく、「まず、急いで苦情を言っている住民のところにお詫びにいきます。その後で、部長などの上司や議会にも説明します」のように、簡潔に述べておきます。
そうすると、「詫びても住民が納得しない場合は、どうするのですか?」などと再質問してきますので、それに答えていけばよいのです。
なお、様々な質問項目に同じような答えを書くことは得策ではありません。
「あなたがこれまでに成果を上げたと思う業務は?」、「あなたの長所は?」なとの質問に、「かつて窓口職場にいた時に、住民から説明がわかりやすいと言われたことがあり、説明することが得意です」のような同じ内容では、面接官は「同じエピソードばかり書いている。これを聞いてほしいのだな?」と考え、反対に質問しない可能性があります。
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