昇任論文では、指定された最低文字数に満たなければ、採点してもらえないことがあります。しかし、無理やり文字数を稼ぐ論文はダメです。
<ポイント>
文字数稼ぎの論文例
1 一行一段落
2 同じことを何回も書く
3 空白の行や列がある
1 一行一段落
文字数を稼ぐために、一行を一段落にして書いている論文があります。一文ごとに改行されているので、確かに原稿用紙の行数は稼げます。
文字数は、実際に書いた文字数でなく、原稿用紙をどこまで使ったか(どのくらいの行数か) で判断します。このため、見た目にはクリアできるかもしれません。
しかし、こうした論文は、実際の文字数は少ないので、内容としてはスカスカになっています。また、そもそも原稿用紙の使い方を間違っています。
こうした内容であれば、採点官の評価は低くなってしまうのは当然のことです。
2 同じことを何回も書く
同じことを何回も書いている論文も、文字数を稼ごうとしている論文と言えます。
例えば、「人口減少対策」がテーマであれば、1章・2章・3章のいずれも「本格的な人口減少時代を迎え、行政運営が厳しくなる」という内容を繰り返し記述しているのです。
「各章の役割は違うのだから、そんなに同じことは書けないのでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
1章では、テーマの重要性を説明するので、そのまま「本格的な人口減少時代を迎え、行政運営が厳しくなる」と書きます。
2章では、問題点として同様の指摘を行うものの、その解決策の内容が非常にあっさりとしたもので、採点官を納得させるだけの内容になっていないのです。
3章でも、やはり「本格的な人口減少時代を迎え、行政運営が厳しくなる」と繰り返してしまうのです。
こうなると、論文としては確かに指定文字数をクリアしているかもしれませんが、「結局は、同じことを書いているだけじゃないか」と採点官は考えてしまうわけです。
これでは、論文としての説得力がありませんので、ただ最初から最後まで同じことを繰り返している論文となってしまうわけです。
3 空白の行や列がある
空白の行や列があるという論文もダメです。
空白の行とは、章と章の間を一行空けてしまうケースがあります。この場合、その分を差し引いて文字数をカウントします。
空白の列とは、右端や左端の1列を空白にしてしまうものです。嘘のように聞こえるかもしれませんが、このような答案は存在するのです。
こうした「文字数稼ぎの論文」は、いずれもダメです。これらでは合格論文になりませんので、注意が必要です。
論文の書き方は、次の2冊がおススメです!
コメント