26 昇任論文の悪い例⑥ 誤字・脱字・癖字がある

論文対策

パソコンやスマホの普及により、最近はペンで文字を書く機会がめっきり減りました。おそらく、日頃の業務でも、実際に文字を書くことは稀だと思います。このため、多くの人が漢字を書けなくなっているのです。こうしたことから、受験生の論文でも、多くの誤字を発見できます。

<ポイント>
1 よくある誤字
2 誤字を防ぐには
3 癖字・脱字にも注意
4 文字はきれいでなくても、丁寧に書く

1 よくある誤字
よくある誤字としては、次のようなものがあります。
「最小の経費」(地方自治法2条では「最少の経費」)
「不可決」(不可欠)
「功率的」(効率的)

誤字は、やはり減点 の対象です。一般に、誤字が多いと減点も大きくなります。

最悪のパターンとしては、問題文の用語を間違って論文に何回も表記してしまうことです。例えば、「効率的な行政運営」がテーマなのに、「功率的な行政運営」と何回も論文に書いてしまうのです。

2 誤字を防ぐには
こうした誤字を防ぐためには、手書きで準備論文を書くことです。論文の勉強の当初は、パソコンなどを活用しても構いません。

その方が、論文の修正が楽になり、早く論文を完成できます。しかし、試験前には必ず手書きで原稿用紙に書いてみて、あやふやな記憶を正しておく必要があります。

冒頭でも述べたように、普段の我々はペンで文字を書きません。そのため、長い時間、手で文字を書くことに慣れていません。そのため、腕力をつけるという 意味でも、手書きの練習はとても重要なのです。

実際に手書きしてみるとわかると、驚くほど大変だということに気付くはずです。できれば、試験直前の1か月前からは、毎日1本の論文を書き上げる練習をした方がよいと思います。

3 癖字・脱字にも注意
また、受験生によっては癖字の人もいます。「へ」が「7」だったり、「し」が「1」だったり、いろいろな癖字があります。

これは、案外に受験生本人が気付いていないことが多いのです。本人は違和感なく書いているため、本人自身が癖字だと気が付かないのです。

また、脱字にも注意が必要です。ついペンの勢いで脱字してしまうことがあるのですが、これは論文を書き上げた後で、見直すことを習慣化できれば防ぐことができるはずです。

このため、上司などに添削を依頼する際には、やはり手書きで書いた論文を渡した方が良いでしよう。手書きの論文であれば、添削者も癖字を注意してくれるはずです。

4 文字はきれいでなくても、丁寧に書く
なお、文字は上手である必要はありませんが、丁寧に書くことが必要です。採点官が読むのですから、いくら焦っているからといって殴り書きはダメです。

論文は複数の採点官で採点されるため、コピーされます。このため、ある程度の文字の濃さも必要です。字が乱雑、殴り書き、薄くて読めない字では、採点官の印象も悪くなってしまいます。

論文の書き方は、次の本がおススメです!

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