22 昇任論文の悪い例② 原稿用紙の使い方を間違えている

論文対策

論文を読む以前、つまり論文の内容が良いか・悪いかの判断前に、「こりゃ、ダメだ……」と思わせる論文が、原稿用紙の使い方を間違っているケースです。 これは、いくつかのパターンがあります。

<ポイント>
原稿用紙の使い方が間違っている
1 縦書きと横書きを間違っている
2 空白の行がある
3 段落の冒頭を1マス空けていない

1 原稿用紙の縦書きと横書きを間違っている
一般的に、昇任論文で用いられる原稿用紙はA4判の横書きです。しかし、これを間違えて縦書きで書いている受験生がいました。これは、「原稿用紙は縦書き」という学生時代の記憶のせいかもしれません。

問題文にも、あえて「横書きで書くこと」とは記載されていないこともあるのですが、原稿用紙の行数などがマス目の外に印刷されているため、横書きで書くことはわかるはずです。

ちなみに、この行数(文字数のこともあります)が欄外に記しているのは、採点官が論文の文字数を判定するためでもあります。

2 空白の行がある
例えば、1章と2章の間に、空白の一行を空けている論文もあります。

これも、受験生からすれば論文を見やすくするための工夫かもしれませんが、採点官から見れば、空白によって文字数を稼ごうとしていると判断してしまいます。

各章の間に空白行があれば、全体の文字数はそれだけ少なくなりますので、本当の論文の文字数は少なくなってしまいます。

ちなみに、左側の縦1列をすべて空白にしているような「空白列」を作る受験生もいます。この真意は謎ですが、これも正しい原稿用紙の使い方とは言えません。

空白行と同様に、空白列の文字数を差し引くと、論文の分量は少なくなります。

3 段落の冒頭を1マス空けていない
社会人になってから、原稿用紙を使うことは稀です。このため、段落の冒頭を1マス空けていない論文がたまにあります。また、行頭に書いてはいけない閉じかっこなどを書いている論文などもあります。

学生時代には覚えていたルールを忘れて、間違った原稿用紙の使い方で書き進めてしまう受験生はいるので、注意が必要です。

原稿用紙の使い方を間違ってしまえば、やはり減点の対象となってしまいます。せつかく論文の内容が良いのに こうした基本的なルールを守らないために減点となってしまうのは、本当にもったいないことです。

論文の書き方は、次の書籍がおススメです!

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