議員に質問されたものの、何と答弁したら良いか困る時があります。これについて、いくつかのケースに分けて、考えてみたいと思います。なお、ここでは事前通告のない、委員会での急な質問を想定しています。
①自分の担当外のことを質問された
例えば、自分は保育課長であるにも関わらず、教育委員会に属する幼稚園のことについて質問されたとします。議員としては、同じ未就学児のことなので、つい幼稚園のことについて質問してしまったのです。
このような時は、「幼稚園に関しましては、教育委員会の所管事項ではありますが」と前置きした上で、「ご質問の件については、〇〇だと聞いております」のように、ある意味で他人事のように答弁することになります。
「教育委員会のことなので、私は知りません」との答弁では、管理職としてはやや疑問です。しかし、だからと言って踏み込んだ内容に言及することも困難ですので、上記のような程度が妥当でしょう。
②手元に資料がなくてわからない
質問されたものの、手元に関連資料がなく、どのように答弁したら良いかわからないということもあります。資料を持ってこなかった自分が悪いのか、そんな質問をした議員を悪いのかは別として、とにかく何からは答弁しなくてはなりません。
そんな時は、「〇〇程度だったと認識しております」とアバウトな内容でかわす方法が1つです。これは大まかには間違いないはずだと思えるならば、使える方法です。または「△△だと聞いております」と、やはり、あくまで「伝聞」としてお伝えする方法もあります。
しかし、そのやり取りを聞いている上層部は、あくまで準備不足の課長が悪いと思っていることもあります。そんな時は、後で怒られるなんてこともありますから、素直に「手元に資料がございません。申し訳ありません」と謝ることも必要かもしれません。
③議員の質問の意味がわからない
質問にあたって、議員の話が長く、結局何について質問をしているのかがわからない時もあります。そんな時は、こちらで勝手に質問の内容を特定してしまうという方法もあります。
具体的には、「ただ今のご質問については、『〇〇は△△であるか』」とのご主旨かと思いますが、これにつきましては~」と、決め打ちしてしまうのです。仮に、その内容が間違った場合は、議員が再質問してくるはずです。そのため、その時には再質問に対応すれば良いのです。
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