論文の内容が素晴らしくても、原稿用紙の使い方が間違っていれば、それだけで減点の対象です。ここでは注意点を整理しておきましょう。
<ポイント>
1 横書きと縦書きを間違えない
2 句読点、括弧などは1字として数え、原稿用紙の1マスを用いる
3 句読点や閉じ括弧は行頭に用いない
4 段落の冒頭は1マス空ける
5 数字とアルファベットは、原稿用紙によって書き方が異なる
6 訂正の方法にも注意する
7 空白の行や列をつくらない
1 横書きと縦書きを間違えない
横書きと縦書きを間違えて書く受験生がたまにいます。横書き・縦書きは指定されていますので、指定された方法で記入します。
2 句読点、括弧などは1字として数え、原稿用紙の1マスを用いる
句点 … 。 読点 … 、 括弧…「 」
句読点、括弧、また記号などは1字として数え、原稿用紙の1マスを用います。「」については、他の文字と一緒に記入している答案を見かけますが、原則は1マスを用います。
3 句読点や閉じ括弧は行頭に用いない
閉じ括弧 …」
前の行の最後のマスに、他の字と一緒に記入するか、行外に書きます。
4 段落の冒頭は1マス空ける
改行して新たな段落を書きだす場合には、行の最初の1マスは空欄にします。
ちなみに全く改行せずに、一段落で長い文章になってしまうと、とても読みにくくなってしまうので、注意が必要です。
5 数字とアルファベットは、原稿用紙によって書き方が異なる
(1)横書き原稿用紙
数字…算用数字を使う(2023年)。1マスに2文字。
アルファベット…大文字は1マスに1文字、小文字は1マスに2文字
(2)縦書き原稿用紙
数字…漢数字を使う(二〇二三年)。1マスに1文字
アルファベット…基本は使わない。使用する場合は、大文字は1マスに1文字。小文字は1マスに2文字とし、横に寝かせて書く。
6 訂正の方法にも注意する
論文を書き上げた後で、文章の修正が必要な場合があります。マス目が不足しているときには、∧や∨を使って、修正します。採点官にわかるように、はっきりと記述します。
なお、修正は最小限にすべきで、欄外に大幅な修正をすることは避けます
7 空白の行や列をつくらない
例えば、1章と2章の間に勝手に空白の行を作っている論文がありますが、これは単に文字数稼ぎのように見られます。また、原稿用紙の左側1行目を空白にしている論文なども不可です。実際にはその分を差し引いて文字数をカウントします。
論文の書き方は、次の書籍がおススメです!
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