これまでも述べたように、昇任論文を書くにあたり受験する役職の役割を踏まえることは、とても重要です。では、主任の役割とは何でしようか。
<ポイント>
主任の役割
1 係長の補佐
2 係長と後輩職員のパイプ役
3 後輩職員への指導
4 業務の中心的役割
1 係長の補佐
中堅職員である主任は、係長の業務が円滑になるように補佐を行います。例えば、係内の連携を良くするためには、係会の実施、業務の進捗管理、情報の共有化、マニュアルの作成、係内研修・勉強会の開催、係内のコミュニケーションの活性化などが有効です。こうしたものの実施を係長に提案したり、自ら行ったりします。
2 係長と後輩職員とのパイプ役
主任は、係内のコミュニケーションが円滑になるように、係長と後輩職員のパイプ役となることが求められます。
具体的には、係長の指示をわかりやすぐ後輩職員に説明する、後輩職員が抱えるトラブルや問題を係長に伝えるなど、両者の連携がスムーズになるように、橋渡しすることが求められます。
3 後輩職員への指導
後輩職員への指導も主任の役割です。具体的には、新人職員のチューター役になったとイメージするとわかりやすいかもしれません。
O JTの実施(業務の処理方法、住民への接遇、他部署との連携方法を教えるなど)、「報連相」の重要性を説明するなど、後輩職員が一人前の職員となるように、主任が育成する必要があります。
4 業務の中心的役割
係長は、係全体が円滑に運営できるようにまとめていくリーダー、監督職です。後輩職員は、まだ一人前になっているとは言えないことがあります。
そこで、その間にいる主任は係業務の中心的役割を担うわけです。係内の業務を積極的に行っていくのはもちろんのこと、困難課題への対応、事務改善、業務の見直し、新規事業の提案、接遇の改善なども求められます。
主任論文では、「係会を定期的に開催する」、「担当業務の事務改善を指示する」のように、係長の役割を書いてしまう論文があるので注意が必要です。
このようなことが書いてあると、採点官は大きな違和感を覚えてしまいます。
なお、主任論文でテーマへの解決策に困った場合には、「係長が仕事をしやすくするためには、何をしたら良いか」を考えるとわかりやすくなるでしょう。
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