12  昇任論文の1章(序論)の書き方

論文対策

1章はテーマの重要性を説明しますので、最後に「(テーマは、)本市にとって喫緊の課題である」と締めくくれば良いのです。これは、いくつかのパターンがあります。

<ポイント>
昇任論文における1章(序章)のテーマ別書き方
1 効率性や生産性の向上
2 安全安心
3 時事問題

第一に、「効率的な職場運営」など、効率性や生産性の向上がテーマの場合です。

この場合の書き方は、以下のとおりです
①本市の課題は山積している(防災、地域振興、福祉、環境など)
②しかし、市の財政や人員は厳しい状況にある
③このように限られた財源・人員のなか、山積する課題に対応するには「効率的な職場運営」(テーマ)が重要である、
④今、まさに「効率的な職場運営」(テーマ)は喫緊の課題である

これは、「職場におけるコミュニケーションの活性化」などでも活用できます。この場合、③このように限られた財源・人員のなか、山積する課題に対応するにはこれまで以上に職場の成果を高めていくことが重要である、④今、まさに「職場におけるコミュニケーションの活性化」(テーマ)は喫緊の課題である、のように後半を少し修正すれば対応できます。

第二に、「防災対策」など、安全安心に関するテーマの場合です。

この場合の書き方は、以下のとおりです。
①本市の課題は山積している(防災、地域振興、福祉、環境など)
②こうした課題の中でも、住民の生活の基盤に関わる極めて重要な課題である
③住民の生命と財産が守らなければ、どのような施策も意味がなくなってしまう
④今、まさに「防災対策」(テーマ)は喫緊の課題である

これは、数多くの行政課題がある中でも、安全安心に関わる分野は別格である、という視点で記述しています。「風水害対策」、「危機管理」、最近では「感染症対策」などでも活用できるパターンです。

第三に、「新型コロナウイルス感染症への対応」や「緊急事態への対応」など、 時事的なテーマの場合です。

①2020年の新型コロナウイルス感染症は、自治体に大きな影響を与えた
②緊急事態宣言が発出され、住民サービスに大きな影響がでた
③また、職場運営においても在宅勤務など組織運営のあり方が問われた、
④今、まさに「新型コロナウイルス感染症への対応」(テーマ)は喫緊の課題である、のような展開です。

いずれの場合も①~③までは、「あんなこともあります、こんなこともあります」と切迫さを並べた上で、行政としてその対応が求められていることを説明し、④につなげています。

論文の書き方については、次の2冊がおススメです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました